リトルダンサー・タイプ別解説


タイプS

ボギー台車を車端に寄せることで客室の低床化を図った設計。単車体形構造。
タイプ名の“S”は「Short」の意味である。
鉄道総合技術研究所架線と電池ハイブリッド電車LH02形「Hi-Tram(ハイ!トラム)」もこのタイプである。

タイプL

3車体3台車構造の連接車構造。車体長は17mである。中間車両は付随車である。
タイプ名の“L”は「Long」の意味である。

タイプA3

日本初の国産超低床電車で中間車両には台車がなく、両端車両が支持フローティング車体構造である。
タイプ名の“A”は「Articulated」の意味で、3車体2台車の構造である。

タイプA5

タイプA3の付随車を3両にして中間車両に台車を採用した5車体3台車構造である。
タイプA3より定員を大幅に増加させるために開発された車両である。

タイプU

中間車両に台車のないフローティング車体構造の3車体2台車の連接構造で、
自在継手とギアボックス介して車軸を駆動する車体装架カルダン駆動を採用している。
ブレーキは電動ばねブレーキを装備を採用している。
タイプ名の“U”は「Ultimate」の意味で、シリーズの集大成という位置づけである。

タイプUa

基本構造はタイプUと同じ中間車両に台車のないフローティング車体3車体2台車だが、
空気ブレーキを採用、そのため中間車両に電動空気圧縮機を搭載、
主電動機と車軸を繋ぐ自在継手とギアボックスを台車枠の外側に配置、
台車部の車内通路幅は交通バリアフリー法に対応する820mmを確保している。

タイプC2

タイプUの中間車両のない2車体2台車構造の連接車両である。
タイプ名の“C”は「Combination」の意味である。

タイプX

2車体2台車構造、運転席部分をコンパクト化、車体軽量化を図った。

三相かご形誘導電動機と駆動装置左右の車輪を結ぶ車軸のある車輪、
平行ガルタン式のWNドライブを採用した。

タイプN

ボギー車両構造の単車体形で、客室部は全低床化されている。

タイプ別 構造 採用会社 形式 営業運転開始
タイプS 単車構造 伊予鉄道 モハ2100形 2002年3月
伊予鉄道 モハ5000形 2017年9月
札幌市交通局 1100形 2018年9月
タイプL 連接構造 土佐電気鉄道 100形「ハートラム」 2002年4月
タイプA3 連接構造 鹿児島市交通局 1000形「ユートラム」 2002年1月
タイプA5 連接構造 鹿児島市交通局 7000形「ユートラムII」 2007年4月
タイプU 連接構造 長崎電気軌道 3000形 2004年3月
タイプUa 連接構造 豊橋鉄道 T1000形「ほっトラム」 2008年12月
富山地方鉄道 T100形「サントラム」 2010年4月
長崎電気軌道 5000形 2011年2月
札幌市交通局 A1200形「ポラリス」 2013年5月
阪堺電気軌道 1001形「堺トラム」 2013年8月
阪堺電気軌道 1101形 2020年3月
筑豊電気鉄道 5000形 2015年3月
タイプC2 連接構造 函館市交通局 9600形「らっくる号」 2007年3月
タイプX 連接構造 鹿児島市交通局 7500形「ユートラムIII」 2017年3月
タイプN 単車構造 長崎電気軌道 6000形 2022年3月




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